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ネイティブ講師のレッスンに、ついていけるか不安です
ネイティブ講師のレッスンに、ついていけるか不安です
中国語だけでなく外国語を勉強する際はネイティブスピーカーの講師のレッスンを取った方が良いという話をよく耳にします。しかしゼロから中国語を習うのに、ネイティブの講師のレッスンでは内容が十分に理解できずについていけなくなるのではないかという不安が生じるでしょう。
まず結論からお話すると、そのような不安が生じたとしてもできる限りネイティブ講師のレッスンを受けてください。
数ある中国語教室の中には日本人の講師が教えてくれるところも多くあります。そのような教室では細かな所を日本語で解説してもらえるし、分からない所の質問も日本語でできるので、理解するスピードは速いと思います。
しかしながら、美しい発音とイントネーションという点ではネイティブに勝るものはありません。文法等をしっかりと理解している割に会話能力はなかなかレベルアップしない可能性が高いです。
これは私たちの母国語である日本語に置き換えるとよくわかります。誰しも一度は、テレビや街中で日本語を流暢に話す外国人を見た事があるかと思うのですが、彼らの発音はどうでしょうか?確かに上手に話しているので関心はしますが、発音やイントネーションに所々違和感を覚える部分がありませんか?
これは他言語においても同じことが言えますので、正しい発音やイントネーションを習得するためにはネイティブ講師のレッスンを選んだ方が良いのです。
なぜネイティブ講師の方が良いのかという理由は分かったと思いますが、中国語のみで繰り広げられるレッスンへの不安は解消されていませんね。しかし、ビジネスであれ、留学であれ、中国語を使って何かしらのコミュニケーションをとる事を前提に入会を検討している方が多いと思います。中国語教室でレッスンを受ける数十分間は、海外での生活の疑似体験だと考えてみてはいかがでしょうか。
ネイティブ講師とのレッスンを海外生活の疑似体験と捉える事で、聞き取れない箇所を聞き返したり、間違いを指摘されるという、オフィシャルの場では避けたい失敗をレッスン中に体験する事ができます。
また、中国語しか使用できない環境は、説明能力や質問能力のトレーニングにも繋がります。例えば「郵便ポスト」という単語が中国語で何というか知りたい時、日本人講師であればそのまま質問が出来ますが、中国語のみで、自分の知っている単語を使って質問する場合は何と言いますか?きっと、「わからない」「手紙」「送る」「赤い」「何?」などの単語を使って伝える努力をすると思います。
質問や説明の能力が上がる事で、自然な言い回しで質問ができるようになったり、自分の話が通じなかった時にとっさに分かりやすいフレーズに言い換えることができるようになるので、プライベートやビジネスシーンでも十分に使えるスキルになります。
この様に中国語しか使えない環境で学ぶというのは、レッスン内容+αのトレーニングの機会へとつながるので、日本語が使用できる環境で勉強するよりも習得スピードが速い可能性が高いです。
どうしても日本語が通じない環境が不安だという方は、日本語のわかるネイティブ講師を選びましょう。この場合であれば発音やイントネーションの面では問題がなく、かつわからない箇所は日本語で質問をする事ができるので、一石二鳥です。しかしここで注意してほしいのは、日本語に逃げない事です。
私自身が初めて本格的に語学教室に通った際は、このタイプの講師だったのですが、文法が上手く組み立てられない所や、解らない単語が出てきた際に日本語に逃げてしまうケースがよくありました。講師と仲良くなるにつれどんどんその傾向が強くなり、最終的には数十分間のうち約半分くらいは日本語でお喋りしているだけの時もありました。
当然上達のスピードも遅く、習得できたレベルというのはそれなりのものでしかありませんでした。これは私の意志が弱く、努力が足りなかっただけと言えばそれまでですが、日本語がわかる人がいる環境では誰しもが陥ってしまうケースではないかと思います。
中国語しか伝わらない環境で勉強をするというのは、もっと話せるようになりたい、聞き取れるようになりたいというモチベーションにも繋がりやすいです。
レッスン以外の環境でも音声CDや動画などを活用して日々中国語に慣れるトレーニングをすれば、次第にスムーズに会話ができるようになってきます。そうなった頃にはネイティブ講師に対する不安はきっとなくなっているでしょう。