中国語教室に通う人はどんな人？

中国語教室に通う人はどんな人？

世界で最も多くの人が使う中国語は、英語に次いで世界の使われている言語である為、教室に通って学ぶ方も多いようです。中国語を学ぶ目的は人それぞれですが、一体どのような方が中国語教室に通っているのでしょうか。

目的としてまず挙げられるのが、外国語を取得したいと純粋に考えている人たちです。冒頭でもお伝えした通り、中国語は世界で最も多くの人が使う言語であり、中国以外にマレーシアやシンガポール台湾（台湾語）などで主に使用する事が出来ます。また、世界各国の都市には必ずと言っていいほどチャイナタウンがあり、たとえヨーロッパへ訪れたとしてもチャイナタウンの中であれば中国語で会話をする事が可能です。

また、中国語で使われている漢字の約3分の1は私たち日本人が使っている漢字と全く同じ読み方や意味ですので、同じ漢字文化という点で外国語としてのハードルが英語よりも低いです。以上の理由から何か外国語を学びたいと思った時に中国語を選ぶ方が多い傾向にあるようです。

次に、仕事で中国語を使う機会がある為というのも理由として挙げられます。日本の企業で中国に工場や現地法人を設立している企業は数多くあり、中国への出張や転勤の機会のある方は少なくないです。そんな中で現地スタッフや取引先とのコミュニケーションツールとして中国語を学んでおきたいと考えるのは自然な流れではないでしょうか。

旦那様の中国転勤が決まった際に、帯同するご家族の方が習うというケースもあります。また、日本国内、特に観光客の多い地域で接客業をされている方が接客で使える中国語を学びに行くケースもあります。ドラッグストアや格安衣料品店など、中国からのお客様が多いお店では中国人留学生をアルバイトで雇っているお店も多いので、中国が話せないと接客できないという訳ではないのですが、やはりお客様と直接コミュニケーションを取りたいという思いから中国語の勉強を始められる方も多いようです。中国人アルバイトスタッフとの距離を縮められるように簡単な中国語でコミュニケーションを取りたいと、基礎レベルの中国語を学ぶ方もいます。

中国の文化や風習に興味がある、もしくは中国が好きだからという理由で中国語を学ぶ方もいます。中国の映画やドラマをきっかけに中国にどっぷりハマり、字幕なしで映画やドラマを楽しみたいという思いから勉強を始める方もいますし、日本人に人気の観光地である台湾でも使えますので、台湾旅行ブームをきっかけに台湾が好きになり、旅行で活用できる中国語を学びたいという方もいます。

また、一度習得した中国語を忘れない為に教室に通う方もいます。英語に代わる言語として注目を集める中国語は習得を目指す方が多く、中国へ留学してネイティブレベルまで習得する方もいます。しかし、留学期間を終え日本での生活が再スタートすると一気に中国語を使う機会が減ります。使わなければ忘れてしまうのは当然の事なのですが、せっかく習得したのに忘れてしまうのは勿体ない気がします。そんな方の中には、中国語教室を活用して定期的に中国語を使う習慣を作り、語学レベルを維持している方がいます。

他にも、友人や同僚に中国人がいる、恋人が中国人であるなど、交友関係から中国語に興味を持って勉強を始める方もいます。中には日本語が堪能な中国人の恋人の親に挨拶をする際に中国語を使いたいという方や、好きな人が中国人だから、中国語でアプローチしたいという理由で通う方もいます。少々ヨコシマな目的にも思えますが、人を愛する気持ちが勉強の原動力となるのは素敵な事ですね。

この様に、中国語教室に通う人々の目的は様々ですが、理由はどうあれグローバル化の進む昨今では母国語以外の外国語のひとつくらいは習得していて損はないかと思います。また、日本では観光産業に力を入れている傾向もある為、訪日する中国人は2019年には年間830万人を超えました。そのため中国語を使える機会は年々増していっていると言えますので、数ある外国語の中でも、より習得する価値のある言語と言えるでしょう。

同じ漢字文化という点や、文法が複雑でないという点では英語よりもハードルが低く、中学高校で英語に挫折してしまった方でも新たな気持ちでトライしやすい言語の一つと言えます。