初心者にも効果的なビジネス中国語の学習方法はありますか？

初心者にも効果的なビジネス中国語の学習方法はありますか？

一般的にビジネスで使える中国語を学ぶまでには基礎レベルから中級レベルを一通り勉強してからやっとという流れですが、中国への出張や出向する期日が差し迫っている場合などにはそんな悠長な事は言っていられません。では中国語初心者がビジネス中国語を学習するには、どのような方法が効果的なのでしょうか。

ビジネス中国語を学習する際は、ただやみくもに勉強するのではなくどのようなシーンで使うのかを考えながら勉強してみましょう。

まず、ビジネスシーンにおいて最も中国語を使う機会が多いのはメールや電話です。

そもそも日本語のビジネスメールのルールはかなり独特です。例えばお客さんに対して使う「お世話になっております」や「貴社におかれましてはますますご清栄の事とお喜び申し上げます」、「何卒よろしくお願い申し上げます」などの曖昧な表現はピタッとはまる外国語が無い場合が多いです。

ですので、お客さんにメールを送る事を想定しながら文章を組み立てる練習をしてみましょう。これは読み書きのトレーニングだけでなく、自社で使う専門用語の学習や中国語のビジネスメールのルールを学ぶことが出来ます。メールの内容はその都度違いますが、文章の始まりと終わりの決まり文句などは一度覚えてしまえばずっと活用できます。

次に機会が多いのは電話です。

電話は相手の表情が見えず、ジェスチャーで物事を伝える事も出来ないので、対面で会話するよりも難しいと言われています。その為、電話でスムーズな会話ができるように「もしもし、〇〇社の××です。△△さんは、いらっしゃいますか？」など、必ず使用する基本トークは事前に紙に書いて、初めのうちは手元に置いておくと良いでしょう。

発音やイントネーションが伝わりにくいのも電話の特徴です。電話口の方になかなか伝わらず何度も聞き返されて恥ずかしい気持ちになる事もあるでしょうが、諦めずに何度もトライしてみる事が大切です。慣れてくると基本的なフレーズはスムーズに口から出てくるようになるでしょう。聞き手に伝わりやすい話し方を心がける事で、発音やイントネーションのレベルアップに繋がりますし、リスニング力の向上にも効果的です。

ビジネス中国語を活用するシーンとしては他にプレゼンテーションや会議が挙げられます。

プレゼンテーションは日本語で行う場合でも、事前に資料を作成したり、想定されうる質問を考えてその回答集を作成したりと事前準備が大切です。

まずは、日本語でプレゼンテーションの準備を行いましょう。もし過去に行ったプレゼン資料等があればそれを活用してもOKです。これらの資料を使って中国語でプレゼンができるようにトレーニングをするのです。

これは台本を日本語から中国語へ書き換えるだけでも相当な勉強になります。そして中国語の資料の準備ができたら、時間内にプレゼンを終えるためにスムーズに話す練習をします。プレゼンテーションですので、文章を読む練習ではなく、相手に伝えるために話す練習をする事が重要になります。何度も反復して練習する事で、話す能力の強化に繋がります。

これは会議の場面でも活用できる単語や言い回しを覚える事にも繋がります。

これまでは対社外用のビジネスシーンを想定した学習方法でしたが、もちろん社内のスタッフとのコミュニケーションや会食時などの少しフランクなシーンで中国語を使用する機会もあるでしょう。ですので、やはり一般的な会話スキルも必要となります。

上記の学習をしっかり行えば、社内外で専門用語を交えながら会話をする場面においては比較的楽に話せるでしょう。ただし、ビジネスシーンで使う中国語に特化した学習を初心者の段階から続けていれば、おのずと趣味や娯楽などビジネスに関係のない事に関する語彙数は少ないことが想定されます。

自分の趣味や興味のある事については、「中国語ではなんというのだろう？」と調べる癖をつけておきましょう。仕事で使う言葉よりも覚える事が急務でないこちらの言葉の方が、自分が興味のあるカテゴリなので、すんなりと吸収できる可能性が高く、ビジネス用の言葉ほど活用する場面が無くても意外と覚えておけたりするので不思議なものです。

ビジネス中国語を通して、言葉だけでなくビジネスシーンにおいて重要なマナーを一緒に学習することが出来ます。すべて実践で学んでいく事は相手に失礼がある場合もありますので、ビジネス中国語を学べる中国語教室を活用しながら習得する事を検討しましょう。